公益社団法人東京生薬協会公益社団法人東京生薬協会

季節の花(東京都薬用植物園)

クサギ

(クマツヅラ科 新体系ではシソ科)

 

撮影日 2021-07-27

植物のある場所 林地

林縁、河原、造成地などでよく見かける落葉小高木で、対生する大きな葉を特徴とします。成長が速く、新しく開けた場所をいち早く陣取ることが多く、アカメガシワなどと並んで代表的なパイオニア植物です。
茎や葉に特異な臭気をもつことから「臭い木」が和名の由来とされます。とはいえ匂いの感じ方には個人差が大きく、ピーナッツあるいはゴマのような香ばしい匂いと評価する人もいます。
また花は芳香をもち、満開になると周囲が甘い香りで満たされます。
日当たりの良い場所のものはよく結実します。果実は9-10月頃に青く熟し、紅色の萼片との対比があざやかです。草木染めでは、青色系に染められる数少ない素材として重用されることもあります。
典型的なシソ科にみられる唇形の花をしていませんが、APG III/IV分類体系では、この仲間もシソ科とされています。
【分布】北海道~沖縄、朝鮮半島、中国、台湾

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