公益社団法人東京生薬協会公益社団法人東京生薬協会

季節の花(東京都薬用植物園)

クズ

(マメ科)

 

撮影日 2021-07-12

植物のある場所 漢方薬原料植物区

秋の七草に数えられるクズですが、盛夏に咲き始めます。今年(2021年)は7月から多数の花序をつけています。
いっぱいに茂った大きな葉に隠れるようにして咲くため、葉蔭を覗き込むようにすると花を見ることができます。また、ぶどうジュースのような甘い香りをもつため、香りで開花に気づくこともあります。
果実を結ぶものはごく一部です。
根は太く、薬用として用いられるほか、デンプン質を葛粉としても利用します。
【生薬名】カッコン(葛根)、カッカ(葛花)
【薬用部分】根(カッコン)、花(カッカ)
【用途】
  葛根:発汗、解熱、鎮痙(葛根湯)
  葛花:めまい、二日酔い(葛花解醒湯)
【成分】イソフラボン誘導体(プエラリン)等
【原産地】日本、中国、朝鮮半島

新常用和漢薬集「カッコン」

 クズ 一覧  マメ科 一覧 

和名検索        

▲このページの最上部へ