公益社団法人東京生薬協会公益社団法人東京生薬協会

季節の花(東京都薬用植物園)

リグスティクム・シネンセ

(セリ科)

 

撮影日 2021-08-17

植物のある場所 漢方薬原料植物区

中国原産の多年草で、夏から秋にかけ、白い大型の傘状の花序(複散形花序)をつけて、遠くからも白く目立ちます。
日本薬局方外生薬規格(局外生規)2018に収載されています。局外生規の記載ではコウホンの基原植物に和名がついておりませんので、当園では学名 Ligusticum sinense で呼んでいます。ときにコウホンを本植物の和名としても用いている例もあります。
類似生薬として、我が国の落葉樹林内などにみられる、セリ科のヤブニンジンの根茎をワコウホン(和藁本)と称します。ワコウホンも局外生規に収載されています。
【生薬名】コウホン(藁本)
【薬用部位】根茎および根
【用途】漢方処方用薬:鎮痛・鎮痙作用
  秦芁羗活湯(じんぎょうきょうかつとう)、清上蠲痛湯(せいじょうけんつうとう)
【成分】フタリド類(ブチリデンフタリド)、クニジリドほか
【原産地】中国

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