公益社団法人東京生薬協会公益社団法人東京生薬協会

季節の花(東京都薬用植物園)

オニユリ

(ユリ科)

 

撮影日 2020-07-27

植物のある場所 漢方薬原料植物区、ロックガーデン他

赤橙色の地色に、褐色の斑点のある花を下向きに咲かせるユリです。
葉の付け根に黒っぽい珠芽(ムカゴ)を生じ、これで繁殖します。花色が同じコオニユリとはムカゴの有無で区別できます。
地中に形成される鱗茎(りんけい。いわゆるユリ根)を構成する「りん片葉」(りんぺんよう)を通例蒸したものを生薬とします。百合と書いて通常「ゆり」と読ませますが、生薬名ではこれを音読みしてビャクゴウと称します。
【別名】テンガイユリ(天蓋百合)
【生薬名】ビャクゴウ(百合)
【薬用部分】りん片葉
【用途】漢方処方用薬:滋養、利尿、鎮咳、精神安定作用(辛夷清肺湯ほか)
【成分】サポニン、デンプン、蛋白質、脂肪など
【原産地】中国原産、日本各地に野生化

新常用和漢薬集「ビャクゴウ」

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