新常用和漢薬集
| 名称 |
ビャクゴウ
（百合）
第十八改正日本薬局方 収載
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| 英名 | Lilium Bulb | 生薬ラテン名 | LILII BULBUS |
生薬名：ビャクゴウ |
植物名：オニユリ，ハカタユリ，Lilium brownii，Lilium pumilum |
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| 基原 | オニユリLilium lancifolium Thunberg，ハカタユリLilium brownii F. E. Brown var. colchesteri Wilson，Lilium brownii F. E. Brown又はLilium pumilum De Candolle（Liliaceae ユリ科）の鱗片葉を，通例，蒸したもの | ||
| 調製 | 秋，冬に掘って地上部分を除き，泥をきれいに洗い落とし，りん片葉を剥ぎ取って沸騰水にくぐらせるか，わずかに蒸したあと，焙って（あぶって）乾かすか日干しする． | ||
| 産地 | 中国（浙江，湖南，江蘇，四川，安徽省） | ||
| 性状 |
頂端の細まった長楕円形，ひ針形又は長三角形の舟形を呈し，半透明で長さ1.3 ～ 6 cm，幅0.5 ～ 2.0 cmである．外面は乳白色 ～ 淡黄褐色，ときに紫色を帯び，ほぼ平滑である．中央部はやや厚く，周辺部は薄くて僅かに波状，ときに内巻に曲がる．数条の縦に平行な維管束が，通例，透けて見える．質は堅いが折れやすく，折面は角質様で滑らかである． ほとんどにおいがなく，僅かに酸味及び苦味がある． |
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| 成分 |
フェニルプロパノイド誘導体：1-O-p-coumaroylglycerol, 3,6'-O-diferuloylsucrose, regaloside A（日局18確認）, B（日局18確認） ステロイドサポニン：solamargine その他：デンプン，グルコマンナンなど |
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| 選品 | 肥大充実し，白色・苦味のあるものが良い． | ||
| 適応 |
消炎・強壮・滋潤・清熱・益気作用があり，精神不安・ノイローゼ・気管支炎などを改善する薬方に配合される． 民間薬として，生のりん片葉を良くすりつぶし，酢を加えて混ぜて，できものに塗布する． |
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漢方 処方例 |
辛夷清肺湯（しんいせいはいとう） |
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| 貯法 | 密閉容器 | ||
| 備考 | 通常日本で食用にしている「ユリ根」はコオニユリのりん片葉であり，ササユリも食用とされる． | ||
情報更新日 2022/05/13 | |||