公益社団法人東京生薬協会公益社団法人東京生薬協会

季節の花(東京都薬用植物園)

クマツヅラ

(クマツヅラ科)

 

撮影日 2021-10-18

植物のある場所 民間薬原料植物区

高さ30〜80cm程度の多年草で、路傍や荒れ地など、丈の低い草地や裸地で日当たりの強い場所を好むようです。
細長い穂状花序の先端付近に、2mm程度のごく小さな花冠をまばらにつけます。
本種はユーラシア〜アフリカにかけて広い分布をもち、欧州においてもバーベイン(Vervain)の名で伝統的なハーブとして用いられてきました。
クマツヅラ科は、日本薬局方が採用する新エングラー体系では大きな科でしたが、その後提唱されたAPG体系においてはハマゴウ、ムラサキシキブ、クサギ、カリガネソウなど、ほとんどの日本産の種類がシソ科へ移動されています。日本の野生種でAPG体系においてもクマツヅラ科に残るのは、在来種では本種1種のみ、ほかに同属のヤナギハナガサなど数種の帰化植物が生育するという状況です。
【生薬名】バベンソウ(馬鞭草)
【薬用部分】全草
【用途】解熱・消炎に煎じて服用、皮膚疾患に外用
【成分】イリドイド類(ベルベノシドA, Bなど)
【分布】本州〜沖縄、アジア、ヨーロッパ、アフリカ北部

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