公益社団法人東京生薬協会公益社団法人東京生薬協会

季節の花(東京都薬用植物園)

イランイランノキ

(バンレイシ科)

 

撮影日 2021-09-06

植物のある場所 温室

熱帯に分布する常緑高木で、その花より得られる香りを香水やエッセンシャルオイル(精油)に用いることで、名前のよく知られた植物です。
イランイランはフィリピンのタガログ語で「花の中の花」を意味するYlang-ylang (異なる綴もあり)に由来、属名のカナンガ(Cananga)はインドネシアのアンボン島での現地名に由来します。フィジーではマコソイ(makosoi)と呼ばれるなど現地名もさまざまで、熱帯地域で広く親しまれてきたことが伺えます。
花の咲きはじめは緑色で、これが黄色を帯びると香るようになります。香りは夜間のほうが強く、花を蒸留して得られた精油は香水やアロマテラピーなどに用いられ、リラックス効果などがあるとされています。
【利用部分】花
【成分】ゲラニオール、リナロール、ゲルマクレンDなど
【原産地】東南アジアからオーストラリアにかけ分布するが、真の自生地は不明である

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