公益社団法人東京生薬協会公益社団法人東京生薬協会

季節の花(東京都薬用植物園)

ケチョウセンアサガオ

(ナス科)

有毒植物

 

撮影日 2025-10-03 見頃!

植物のある場所 製薬原料植物区

比較的大型の一年草ないし多年草で、枝分かれを繰り返して低木状に茂ります。
漏斗状の花冠から「アサガオ」とつけられたと見られますが、開花は夕方からで、夜間から朝にかけて咲く一日花です。
猛暑と少雨で株の状態がいまひとつでしたが、9月中旬以降、元気になって花数も増えています。真夏は開園後ほどなくしぼんでしまっていた花も、涼しくなったことで午前10時頃までは綺麗な姿で咲いています。
有毒植物であり、誤って食べると幻覚・昏睡などを引き起こします。つぼみをオクラやシシトウと、根をゴボウ等と間違えて食べて中毒に至った事例が知られます。
また、この植物を触れた手で目をこすったりすると、成分の抗コリン作用により目の瞳孔が開き、眩しくなる症状が現れます。観察時は手を触れないように、また触れてしまった場合は速やかに手をよく洗ってください。
チョウセンアサガオ類からは薬理作用を利用した鎮痙剤などがつくられますが、専門家の監督下で使われるべきものです。
近縁のヨウシュチョウセンアサガオや、観賞用に植えられるキダチチョウセンアサガオ(エンジェルストランペット、ブルグマンシア)も同様に有毒です。
【原産地】アメリカ大陸
【有毒部位】全草
【有毒成分】トロパンアルカロイド(スコポラミン、ヒヨスチアミン等)

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