公益社団法人東京生薬協会公益社団法人東京生薬協会

季節の花(東京都薬用植物園)

ジュンサイ

(スイレン科 新体系ではジュンサイ科)

 

撮影日 2023-05-27

植物のある場所 温室前 水鉢区画

池沼に生育する、多年生の水生植物です。葉は楕円形で水面に浮き、スイレンのような切れ込みは無く、葉柄が盾状につきます。
花は初夏、水面から数cm飛び出して咲き、くすんだ紫色、花被片は6枚(内側3・外側3)で雄しべが多数あり、花径は2cmほどです。
1つの花の寿命は2日間で、1日目は雄しべが花粉を出す雄性期(画像の状態)、2日目は雌しべが成熟する雌性期となります。両日とも、午前中によく開き、午後は閉じ気味となるので、花の観察には午前中がおすすめです。
展開前の若葉は水中で透明な粘液質に包まれ、これを収穫して、味噌汁の具や酢の物などにして、初夏の味覚として賞味します。
新エングラー体系ではスイレン科とされますが、雌しべの心皮が合着しない離生心皮であるなど形態的な差異に加え、遺伝子による解析から、新しい分類体系では独立のジュンサイ科とされます。
【分布】北海道から沖縄

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