公益社団法人東京生薬協会公益社団法人東京生薬協会

季節の花(東京都薬用植物園)

ウツギ

(ユキノシタ科 新体系ではアジサイ科)

 

撮影日 2023-05-16

植物のある場所 ふれあいガーデン(奥)、ロックガーデン

林縁、路傍、斜面、河原などの日なたから半日陰地に多い、高さ2mほどの落葉低木です。
別名ウノハナ(卯の花)も馴染み深い呼び名で、4月を「卯月」と呼ぶのは、旧暦四月がこの花の開花期に当たるからとされます(現在の暦で5-6月に相当)
唱歌「夏は来ぬ」に歌われたり(ただし歌詞と異なり、匂いは弱い)、食材の「おから」を、「おカラ(空)=客が入らない」として縁起を担ぎ、見た目から「卯の花」と呼び替えるなど、日本の文化に関わりの深い植物と言えます。
なお、〇〇ウツギ、とつく植物には各種ありますが、コゴメウツギ(バラ科)、ハコネウツギ(スイカズラ科)、ドクウツギ(ドクウツギ科)…など、科の分類もまちまちであり、「ウツギ」は植物のグループを示す名前ではありません。多くは株立状の低木で、幹・枝の内部が空洞(あるいはスポンジ状の柔組織)で、あまり太く・高くならない共通点があり、植物の姿や生活型を示す名前と言えます。
【分布】北海道南部・本州・四国・九州

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