公益社団法人東京生薬協会公益社団法人東京生薬協会

季節の花(東京都薬用植物園)

アサザ

(ミツガシワ科)

準絶滅危惧(NT)

 

撮影日 2022-05-28

植物のある場所 水生植物区

沼などに生える水生多年草で、水底の泥中に根茎が伸びて群落を形成します。
花は午前中に開き、午後はしぼんでくること、また必ずしも毎日開花するとは限らない点にご注意ください。
都市化に伴う池・沼の埋め立てや水質悪化のため、個体数が減少傾向であり、環境省のレッドデータブックでは準絶滅危惧種に指定されています。
古い文献(1970年代頃まで)では本種をリンドウ科に分類していました。しかし葉が互生であること、リンドウ科の苦味物質(ゲンチオピクリン)を含まないことなど、形態的・成分的にも違いが多いため、APG分類体系の提唱以前からミツガシワ科が立てられました。ミツガシワ科は世界に5属60~70種を擁する比較的小さなグループで、ほぼ例外なく水生植物という特徴があります。

 アサザ 一覧  ミツガシワ科 一覧 

和名検索        

▲このページの最上部へ