公益社団法人東京生薬協会公益社団法人東京生薬協会

季節の花(東京都薬用植物園)

シナカンゾウ

(ユリ科 新体系ではツルボラン科)

 

撮影日 2022-06-07

植物のある場所 有用樹木区樹下(ロックガーデン隣)

中国原産の多年草です。日本の原野に咲くノカンゾウの基準変種にあたり、見た目はそっくりです。ノカンゾウのほうが花冠の基部の筒状部が長いことから、変種のレベルで分けられています。
花は大型で豪華ですが一日花で、毎日新しい花へと交代しています。つぼみや花は食用となり、中華食材の乾物「金針菜」は、本種のつぼみを乾燥したものです。
本種の仲間(キスゲ属 Hemerocallis)は山地草原に咲くキスゲ(ユウスゲ)やゼンテイカ(ニッコウキスゲ)、日本海に浮かぶ飛島と佐渡島に産するトビシマカンゾウ、また東京多摩地域の限られた丘陵に咲くムサシノキスゲなど、多くの種や変種が存在し、これらを基に園芸花卉のヘメロカリス(デーリリー)も作出されて親しまれています。
いっぽうで分類上の位置づけは定まらず、新エングラー体系ではユリ科とされたものが、その後提唱されたAPG分類体系では版が変わるごとにワスレグサ科、ススキノキ科と変遷し、現在最新のAPG IV版ではツルボラン科に属しています。
ツルボラン科とは聞き慣れない科名ですが、アロエの仲間が同じようにユリ科から変遷を経てツルボラン科に属しており、両者が近縁であることを示唆しています。
なお、読みが同じであるため時に混同されますが、本種の仲間のカンゾウは「萱草」と表記され、漢方処方の重要生薬であるカンゾウ(甘草、マメ科)とはまったく異なる植物です。
【別名】ホンカンゾウ

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