季節の花(東京都薬用植物園)
クリスマスローズ
(キンポウゲ科)
有毒植物
撮影日 2025-12-16 見頃!
植物のある場所 温室裏 樽植
ヘレボルス・ニゲルは、地上茎を立ち上げない「無茎種」のひとつで、ヨーロッパ中南部の山岳地帯を原産とする多年草です。クリスマスの頃に咲く、真の意味でのクリスマスローズが本種です。このほか、2月ころに開花するレンテンローズ(ヘレボルス・オリエンタリス)も、我が国ではクリスマスローズに含めて扱われています。
花弁に見えるのは萼片で、長く枯れないので長期間鑑賞できます。
本属(Helleborus)は、日本に自生せず、ヨーロッパ地中海沿岸・バルカン半島・黒海沿岸から中国にかけて自生する、およそ20種の原種(無茎種および有茎種)と、それらの交配・選抜により生み出された多数の園芸品種が栽培されています。冬場の貴重な草花として親しまれる一方、いずれも有毒植物で、毒性は強い方ですので、ご家庭では菜園などから離れた場所へ植え、手入れの際は手袋を装着し、その後はよく手を洗うなどの注意をして、花を楽しみましょう。
【別名(和名)】カンシャクヤク(寒芍薬)
【有毒部位】全草、とくに地下部
【有毒成分】強心配糖体(ヘレボリン等)
【原産地】ヨーロッパ

