季節の花(東京都薬用植物園)
コショウ
(コショウ科)
撮影日 2025-12-12 見頃!
植物のある場所 温室
花後、5mmほどの球形の果実をつけます。未熟な緑色の果実を収穫して丸ごと干したものが【黒胡椒】、赤く熟した果実の外皮を流水でふやかして除去し、核の部分のみを乾燥させたものが【白胡椒】となります。
コショウ科は、熱帯に分布の中心があり、およそ8属、1,400種程度が知られます。ただ、花に特徴が乏しく、腊葉(さくよう、押し葉)標本では細かな相違が一層判別しにくいこと等から分類上の見解が一定せず、もっと多く(3,000種以上)の種数を認める考え方もあります。
このうち日本国内には、コショウ属ではフウトウカズラなど2種、サダソウ属(観葉植物のペペロミアの仲間)では2-3種が分布し、加えて若干の帰化種が知られています。
科の位置づけとしては、花被を欠いた単純な花の構造、植物体に精油をもつこと、またDNAの解析結果等から、ドクダミ科と類縁関係にあり、APG分類体系ではウマノスズクサ科とも近縁であると考えられています。
【原産地】インド南西部と考えられる

