公益社団法人東京生薬協会公益社団法人東京生薬協会

季節の花(東京都薬用植物園)

ボタン

(ボタン科)

濃えんじ色の品種

撮影日 2025-04-12

植物のある場所 漢方薬原料植物区・栽培試験区・ふれあいガーデン

濃桃色の品種

庭園の花木として「花の王」とも称されるボタンは、その根の皮部を薬用とする、重要な薬用植物でもあります。東京都薬用植物園では、そのような薬用品種のボタンを栽培し、系統維持しています。
薬用品種のボタンも、園芸品種に負けず劣らず美麗な花を咲かせます。ただし、園芸品種に比べて花の盛りが短く、見頃の期間は概ね1週間前後とみられます。
園芸用のボタンは、シャクヤクの根に接ぎ木することで、均質な苗をすみやかに育てることができますが、ボタンの薬用部位は根皮ですので、薬用のボタンは接ぎ木せず、ボタン自身の根で生育させます。このため、樹の成長は、園芸用に比べてゆっくりとなります。
【生薬名】ボタンピ(牡丹皮)
【薬用部分】根皮
【用途】漢方処方用薬:消炎・鎮静・鎮痛(大黄牡丹皮湯、桂枝茯苓丸など)
【成分】ペオノールなど
【原産地】中国西北部

新常用和漢薬集「ボタンピ」

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