公益社団法人東京生薬協会公益社団法人東京生薬協会

季節の花(東京都薬用植物園)

ミソナオシ

(マメ科)

 

撮影日 2022-09-07

植物のある場所 林地(屋外集会場後方)

低い山の林縁などにみられる、草本状の小低木です。茎は水平によく広がって分枝し、葉は三出複葉で、緑白色の地味な蝶形花を多数咲かせます。
ミソナオシは「味噌直し」の意味で、状態の悪くなった味噌に本種の茎・葉を混ぜ込むと、味噌の風味が回復するとの伝承による和名です。実際に、味噌の表面に白カビ状の膜をつくり、風味を悪くする産膜性酵母の増殖を抑制する作用のあることが2013年に発表されました。
中医薬では全草を生薬名セイシュコウ(青酒缸)と称して小児の疳の治療などに、根をセイシュコウコン(青酒缸根)と称してリウマチ性腰痛等に用いたとの記録があります。

果実はマメ科の中でも節果(せつか)と呼ばれる構造で、熟すと莢(さや)ごと、数個の節に切り離されて種子散布されます。表面には微細な鉤状突起が密生し、面ファスナー(いわゆるマジックテープ)ど同様の原理で、動物の被毛や人の被服に貼り付いて遠方へと運ばれます。
こういった種子散布の特徴はヌスビトハギと共通で、本種も長らくヌスビトハギ属 Desmodium に含められてきました。近年の見解では独立のミソナオシ属 Ohwia に分けることもあります。

【分布】本種関東以西~沖縄、台湾、中国、東アジア

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