公益社団法人東京生薬協会公益社団法人東京生薬協会

季節の花(東京都薬用植物園)

アメリカチョウセンアサガオ

(ナス科)

有毒植物

 

撮影日 2020-08-31

植物のある場所 製薬原料植物区

北アメリカ原産で、時に荒れ地に野生化する大型の多年草です。葉の両面に白い短毛が密生し、花は上向きの漏斗状で花冠の直径は10cm以上となります。
和名に含まれる「アサガオ」は花の形によるもので、開花時間は夕方~夜間~翌朝までとなりますので、開花状態を観察するには朝のうちが適しています。分類上もアサガオとは異なるナス科に属します。
含有成分が鎮痛、鎮痙作用を持ち製薬原料とされますが、同時に瞳孔散大、呼吸の乱れ、けいれん、意識混濁、呼吸困難などの症状を示す有毒植物です。
若いつぼみをオクラと、根をゴボウと、種子をゴマ等と誤認、誤食する中毒事故が発生しています。
葉が無毛のチョウセンアサガオやヨウシュチョウセンアサガオ、木化して花が下向きに咲く近縁属のキダチチョウセンアサガオ類も含めていずれも有毒です。
【生薬名】ダツラ、マンダラヨウ(曼荼羅葉)ダツラシ、マンダラシ(曼荼羅子)
【薬用部分】葉、種子
【用途】硫酸アトロピン(鎮痛、鎮痙薬)などの製造原料
【成分】トロパンアルカロイド類(アトロピン、スコポラミンなど)
【原産地】北アメリカ

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