季節の花(東京都薬用植物園)
ニワトコ
(スイカズラ科 新体系ではガマズミ科)
撮影日 2026-06-13 見頃!
植物のある場所 林地
クリーム色の円錐花序からおよそ2か月で、果実が赤く熟しました。
縄文時代の遺跡からは、ニワトコ果実の核(いわゆるタネ)が高頻度に出土し、とくに大粒の果実をつけるエゾニワトコ(後述)の分布する北日本では、より長い期間にわたって利用の続いた痕跡が残っています。
現代ではこの果実を利用する機会がほぼ無いため、縄文期に何の用途で採取していたのかはよく分かっておらず、キイチゴ類やヤマグワ、サルナシなどの果実とともに発酵させて果実酒を造っていたのではないか?とか、ビタミン補給のために食していたのではないか?等々の見解が提示されています。
「にわとこ」を漢字変換すると「接骨木」という候補が出ると思います。これは本種が民間薬(セッコツボク)として用いられ、枝の黒焼きを小麦粉などで練って骨折や打撲の患部に塗布し、副木を当てるなどの使い方がされたことによります。また茎(枝)の中心部には、発泡スチロールのような質の多孔質組織があり、ピス(pith,髄)と呼ばれて、顕微鏡観察用の切片作成時の保持材として、よく用いられました。
南千島、北海道、東北地方には、大型の変種エゾニワトコが分布します。
なお、有名な魔術の物語に登場する「ニワトコの杖」は、同属でヨーロッパに分布するセイヨウニワトコ(エルダー)で出来ているという設定です。
ニワトコの分類は、新エングラー体系ではスイカズラ科ですが、APG III体系ではレンプクソウ科、最新の同IVではガマズミ科とされます。
【分布】本州、四国、九州〜奄美大島、朝鮮半島南部
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