公益社団法人東京生薬協会公益社団法人東京生薬協会

季節の花(東京都薬用植物園)

ウマノスズクサ

(ウマノスズクサ科)

有毒植物

 

撮影日 2026-06-06 見頃!

植物のある場所 有毒植物区ほか

平地や丘陵の、日当たりの良い耕作地周辺や路傍、河川の堤防などの草地に生育する、つる性の多年草です。
花はサクソフォンのような湾曲したラッパ状で、興味を引きます。花弁は無く、サクソフォン形の部分は萼片です。
果実の形状が、馬に付ける鈴に似ていることが和名の由来とされていますが、結実率がかなり低く、成熟した果実をみることはきわめて稀というか、ほぼ皆無と思われます。また河川堤防などでは、草刈りされるため開花に至らない場合が多く、花を見る機会も意外と限られます。
里山的な環境に多くみられる性質から、都市化や除草剤散布などの影響によって、生育適地が減少傾向にあります。環境省のレッドリストには記載されていませんが、東京都、長野県、秋田県、宮城県などいくつかの都府県で、準絶滅危惧以上の絶滅危惧ランクに指定されています。東京都本土部では絶滅危惧II類(VU)に指定されています。
腎毒性と発がん性を有するアリストロキア酸などを含む有毒植物であると同時に、ジャコウアゲハの食草としても知られます。ジャコウアゲハは、ウマノスズクサに含まれる毒成分を体内に蓄積し、鳥類などによる捕食を逃れていると考えられます。
【分布】本州・四国・九州。関東以南に多い。国外では中国大陸にも分布

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