公益社団法人東京生薬協会公益社団法人東京生薬協会

季節の花(東京都薬用植物園)

クズ

(マメ科)

 

撮影日 2025-09-08 見頃!

植物のある場所 漢方薬原料植物区

秋の七草に数えられる、つる性の多年草です。
近年は平野部において盛夏の猛暑が厳しいためか、関東平野のクズでは、7月に咲いたあと、一度開花が途絶え、9月に再び咲き出す傾向がみられるようです。
花は、しばしば大きな葉に隠れるように咲き、見えにくいことも多いのですが、当園のクズは棚仕立てにしており裏側から見上げることができますので、棚の下へ入って頂くと、多数の花序をつけていることが分かります。
ぶどうジュース(の人工香料)のような甘い香りをもつため、香りで開花に気づくこともあります。
多数の花を咲かせますが、果実を結ぶものは、ごく一部です。
根は太く、薬用として用いられるほか、デンプン質を葛粉(本葛粉)としても利用します。
【生薬名】カッコン(葛根)、カッカ(葛花)
【薬用部分】根(カッコン)、花(カッカ)
【用途】
  葛根:発汗、解熱、鎮痙(葛根湯)
  葛花:めまい、二日酔い(葛花解醒湯)
【成分】イソフラボン誘導体(プエラリン)等
【原産地】日本、中国、朝鮮半島

新常用和漢薬集「カッコン」

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