公益社団法人東京生薬協会公益社団法人東京生薬協会

季節の花(東京都薬用植物園)

カイケイジオウ

(ゴマノハグサ科 新体系ではハマウツボ科)

 

撮影日 2022-04-12

植物のある場所 漢方薬原料植物区

生薬のジオウ(地黄)の原料となる、漢方の重要な薬用植物のひとつです。
花は赤褐色のような、ベージュピンクのような中間色で、花を含めた地上部の姿は、近縁のアカヤジオウと見分けがつかないほどそっくりです。
違いは地下部にあり、カイケイジオウの根のほうが太く肥大する特徴があります。
カイケイ(懐慶)は、中国河南省の地名に由来します。
新鮮な根は黄色みを帯びており、「地黄」の名称の由来となっています。
ジオウ属は、日本薬局方では形態的特徴からゴマノハグサ科に分類されています。一方、DNAによる分類体系APG IIIでは独立のジオウ科、さらに新しいAPG IVではハマウツボ科へと分類が変わっています。
【生薬名】ジオウ(地黄)
【薬用部分】根、またはそれを蒸したもの
【用途】漢方処方用薬:補精・強壮・止血作用(八味地黄丸、四物湯など)
【成分】イリドイド配糖体(カタルポール他)、糖類、アミノ酸など
【原産地】中国

新常用和漢薬集「ジオウ」

 カイケイジオウ 一覧  ゴマノハグサ科 一覧  ハマウツボ科(新体系) 一覧 

和名検索        

▲このページの最上部へ