公益社団法人東京生薬協会公益社団法人東京生薬協会

季節の花(東京都薬用植物園)

サラシナショウマ

(キンポウゲ科)

 

撮影日 2020-10-20

植物のある場所 漢方薬原料植物区、林地ほか

東アジアの温帯~亜寒帯にかけ広く分布し、草原から林のやや日陰地までみられる多年草です。
同属のイヌショウマ等に似た白いブラシ状の花を咲かせますが、本種は個々の花に明瞭な花柄があって花序軸から少し離れて咲くので、より太い花序となります。
サラシナ(晒菜)の名は、春の芽生えを茹でて水に晒してアク抜きし、食用としたことによります。
冷涼な気候を好み、本州中部では海抜1,000m以上の高原、山地草原に多くみられますが、それ以外にも里山から高山帯まで幅広い環境に生育します。中部山岳では8月ころから開花が見られ、秋が深まるにつれて低い標高へ開花が移ってゆきます。当園では10月後半~11月初旬が見頃となります。
【生薬名】ショウマ(升麻)
【薬用部分】根茎
【用途】漢方処方用薬:発汗・解熱・むくみの抑制など(升麻葛根湯、補中益気湯ほか)
【成分】テルペノイド類(シミゲノール等)、フェノールカルボン酸(フェルラ酸)ほか
【分布】北海道~九州、台湾、モンゴル他

新常用和漢薬集「ショウマ」

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