公益社団法人東京生薬協会公益社団法人東京生薬協会

季節の花(東京都薬用植物園)

ホトトギス

(ユリ科)

 

撮影日 2020-10-13

植物のある場所 ロックガーデン、林地

シロホトトギス

和名に前置きのつかないホトトギスです。類似種のヤマホトトギス、ヤマジノホトトギスの開花はほぼ終盤となり、これから本種の開花数が増えてゆきます。
関東以西の太平洋側山地に多く分布する多年草です。自生地では崖などから下垂して咲く姿を多く見ますが、林縁など明るい場所では茎が立つこともあります。
茎や葉に短毛が密生し、花被片は平開せず盃状となり、花被片基部に黄色い斑点があることで、前述の類似種と区別ができます。
花被片と花糸・花柱の全体に散在する紫斑は、大きさ・密度・濃さの個体差が大きく、また紫斑のないシロホトトギスも混生して咲いています。

ユリ科ホトトギス属は、東アジアからインドにかけ約20種が属するグループです。日本には12種が分布し、そのうち本種も含めた10種が日本固有種であって、日本列島がホトトギス属の種分化の中心地と考えられています。
日本固有種の中にはごく限られた地域のみに分布し、絶滅危惧植物に指定されているものも多くあります。
【分布】北海道南西部、本州関東以西、四国、九州

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