公益社団法人東京生薬協会公益社団法人東京生薬協会

季節の花(東京都薬用植物園)

コバギボウシ

(ユリ科 新体系ではキジカクシ科)

 

撮影日 2023-07-31

植物のある場所 林地

樹林下や高層湿原などに生育する多年草です。
ギボウシの名は、寺社の階段や伝統的な様式の橋の欄干などの上部につけられた、玉ねぎ状の装飾「擬宝珠」(ぎぼし、ぎぼうしゅ)に由来し、ギボウシ属の花茎の先端部の形状、あるいは蕾の形状が擬宝珠に似ているから、等いくつかの説があるようです。
コバギボウシは、ギボウシ属の中ではオオバギボウシと並んで、日本の広範囲に分布している種類です。
花はオオバギボウシより遅く開花し、色はオオバギボウシよりもはっきりした紫色で、特に花被片の脈のところが濃い紫色となっています。
ギボウシの仲間は、日本薬局方で用いられている植物分類法の新エングラー体系ではユリ科とされていますが、新しく登場したAPG III/IV体系ではキジカクシ科とされます。一時期はリュウゼツラン科などに分類する見解もみられました。
【分布】北海道~九州、国外では南千島、サハリンなど

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