公益社団法人東京生薬協会公益社団法人東京生薬協会

季節の花(東京都薬用植物園)

マルバハッカ

(シソ科)

 

撮影日 2023-07-17

植物のある場所 正門〜温室間 通路脇

一般にはアップルミントの名で知られる、欧州原産のハッカ属です。
葉は無柄で、幅広の楕円形であることが和名の由来で、茎・葉とも明るい緑色で、全体に毛が目立ちます。
花序は茎頂に生ずる穂状花序で、花は薄紫色ないし白色です。
ややリンゴを思わせる甘めの香気が特徴で、ハーブティー、モヒートなどの飲料用、あるいは料理用などに用いられます。
香りの穏やかさとは裏腹に、盛んに匍匐茎を出して成長の勢いは盛んです。アレロパシー(他感作用)が強いとも言われ、他科の草本はもとより、他のハッカ属の生育をも抑制し、独占的で密な群落を形成します。このため庭で地植えする場合は注意が必要ですし、時折道路脇などに逸出野生化している場面もみられます。
ハッカ属の学名は、異名(シノニム)や学説の混乱も多いのですが、本種は Mentha suaveolens の学名を用いる記載が多いようです。
【原産地】ヨーロッパから西アジア
【用途】飲料、料理など
【成分】精油類(ピペリテノンオキシド、プレゴン他)

 マルバハッカ 一覧  シソ科 一覧 

和名検索        

▲このページの最上部へ