公益社団法人東京生薬協会公益社団法人東京生薬協会

季節の花(東京都薬用植物園)

ナンキンワタ

(アオイ科)

 

撮影日 2022-11-19

植物のある場所 民間薬原料植物区

栽培ワタは、アオイ科ワタ属 Gossypium のうち数種が古代より利用され、人為的な交雑・伝播が進んだため、起源や原産地については未解明の部分もあります。
これらのうちナンキンワタは、紀元前からインドで栽培されてきた多年生のキダチワタ G. arboreum から生じた一年草のワタが、12世紀頃中国に伝わり、確立した系統と考えられます。
本種は繊維が薄茶色であるため、茶綿(ちゃめん)とも呼ばれます。
現在、商業的に栽培されるワタは、どのような色にも染められる白色の繊維の品種群が一般的ですが、元来は本種のような有色のものであったと思われます。近年はこのような自然な色合いも好まれ、小規模ながら栽培する動きもあるようです。

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