公益社団法人東京生薬協会公益社団法人東京生薬協会

季節の花(東京都薬用植物園)

ビワ

(バラ科)

 

撮影日 2020-12-22

植物のある場所 ふれあいガーデン奥、温室裏ほか

初夏の味覚として親しまれているビワ。常緑の大きな葉が特徴的で、この葉を薬用とします。
花は11月から翌年1月頃の寒い時期に咲きます。バラ科にしては花が地味で、開花が話題となることは稀ですが、さわやかな芳香をもち、冬も活動する昆虫や鳥類の蜜源となっています。
果樹として栽培されるほか、本州中部以西・四国・九州の沿岸部に自生個体が分布します。学名(種小名)は日本産を意味する japonica となっていますが、元来の自生地は中国四川省・湖北省で、日本の分布は中国から持ち込まれたビワの野生化と考えられています。
【生薬名】ビワヨウ(枇杷葉)
【薬用部分】葉
【用途】鎮咳・去痰・利尿・健胃、また鼻炎の改善(辛夷清肺湯)、民間薬として皮膚炎に外用
【成分】トリテルペノイド(ウルソール酸など)、精油(ネロリドールなど)

新常用和漢薬集「ビワヨウ」

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