新常用和漢薬集
名称 |
ビワヨウ
(枇杷葉)
第十七改正日本薬局方 収載
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英名 | Loquat Leaf | 生薬ラテン名 | ERIOBOTRYAE FOLIUM |
![]() 生薬名:ビワヨウ |
![]() 植物名:ビワ |
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基原 | ビワ Eriobotrya japonica Lindley(Rosaceae バラ科)の葉 | ||
調製 | 採集は通年行われ、採集後、日干しする。 | ||
産地 | 日本、中国(広東、広西、江蘇、浙江省など) | ||
性状 |
長楕円形~広ひ針形で長さ12~30cm、幅4~9cm、先端はとがり、基部はくさび形で短い葉柄を付け、辺縁には粗いきょ歯がある。ときに、短径5 ~ 10 mm、長径数cmの短冊状に切裁されている。 上面は緑色~緑褐色を呈し、下面は淡緑褐色で、淡褐色の綿毛を残存する。葉脈部は淡黄褐色を呈し、下面に突出している。 わずかににおいがあり、味はほとんどない。 |
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成分 |
トリテルペノイド:ursolic acid,oleanolic acid 精油:nerolidol,α-pinene その他:糖類,タンニン |
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選品 | 若い木から採った、極めて大きい葉で、緑色を帯びた新しいものほど良い。 | ||
適応 | 抗炎症・抗菌作用があり、鎮咳・去痰・利尿・健胃薬として、長びく咳、暑気あたり、浮腫などに用いる。 | ||
漢方 処方例 |
辛夷清肺湯(しんいせいはいとう) |
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貯法 | 密閉容器 | ||
備考 | 民間薬として皮膚炎やあせもに対し、あぶったものをそのまま患部にあてたり、煎じた汁を湿布したり、浴剤として用いる。 | ||
情報更新日 2020/05/14 |