公益社団法人東京生薬協会公益社団法人東京生薬協会

季節の花(東京都薬用植物園)

クリスマスローズ

(キンポウゲ科)

有毒植物

 

撮影日 2022-01-05

植物のある場所 温室裏 樽植

この白い花は、ヘレボルス・ニゲル Helleborus niger の選抜品種「HGCジョセフ・レンパー」(Helleborus Gold Collection® Josef Lemper)です。
ヘレボルス・ニゲルは地上茎を立ち上げない「無茎種」のひとつで、ヨーロッパ中南部の山岳地帯を原産とする多年草です。12月から咲き、真の意味でのクリスマスローズが本種です。このほか、2月ころに開花するレンテンローズ(ヘレボルス・オリエンタリス)も、我が国ではクリスマスローズに含めて扱われています。
花弁に見えるのは萼片で、長く枯れないので長期間鑑賞できます。
本属(Helleborus)は日本に自生種はなく、ヨーロッパ地中海沿岸・バルカン半島・黒海沿岸から中国にかけて自生するおよそ20種の原種(無茎種および有茎種)と、それらの交配・選抜により生み出された多数の園芸品種が栽培されています。冬場の貴重な草花として親しまれる一方、いずれも有毒植物ですので、ご家庭では菜園などから離れた場所へ植え、手入れの際は手袋を装着し、その後はよく手を洗うなどの注意をして、花を楽しみましょう。
【別名(和名)】カンシャクヤク(寒芍薬)
【有毒部位】全草、とくに地下部
【有毒成分】強心配糖体(ヘレボリン等)
【原産地】ヨーロッパ

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