公益社団法人東京生薬協会公益社団法人東京生薬協会

季節の花(東京都薬用植物園)

アメリカノウゼンカズラ

(ノウゼンカズラ科)

有毒植物

 

撮影日 2025-07-28 見頃!

植物のある場所 有毒植物区

ノウゼンカズラといえば、一般的には広い鐘形で明るいオレンジ色の花を咲かせる、中国大陸原産のノウゼンカズラの印象が強いと思いますが、本種は北アメリカ大陸東部に原産する、同属のつる性落葉樹です。
花冠は紅色が強く、中国原産のノウゼンカズラよりも細長いトランペット形をしています。花序がコンパクトにまとまり、萼筒が花冠と同様、橙赤色に色づくことも特徴です。中国原産のノウゼンカズラの結実は極めて稀ですが、本種は時おり結実する様子を観察できます。
ノウゼンカズラ属 Campsis は、ノウゼンカズラとアメリカノウゼンカズラの2種のみの属です。両者の種間雑種も作出され、古典的な園芸品種「マダム・ガレン」などが知られています。いずれも、有毒成分ラパコールを含み、汁液が皮膚に付着すると炎症をおこすことがあります。なお、最近見かける機会の増えたピンクノウゼンカズラは、別属の Podranea 属に分類されます。

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