季節の花(東京都薬用植物園)
アキカラマツ
(キンポウゲ科)
撮影日 2025-07-14 見頃!
植物のある場所 民間薬原料植物区
高原や高山性のものが多いカラマツソウ属にあって、里山や市街化の進んだ地域にもみられ、最も身近な種類と言えます。
葉は、2回から4回三出複葉となり、花は、やや地味めな淡黄色から黄緑色を呈する円錐花序につき、早ければ6月より開花し、秋口までみられます。花弁がなく、花弁状の萼片は開花後早期に脱落し、多数の雄しべが目立ちます。
長野県の高遠地方(現在の伊那市)において、伝統的に腹痛の薬とされてきたことが知られ、高遠草(タカトオグサ)の別名があります。
また中薬ではエンカソウ(煙鍋草)と称し、乾燥した根を歯痛や急性皮膚炎に用いるとされます。
【薬用部分】開花期から結実期の全草
【用途】苦味健胃、腹痛,下痢など
【成分】アルカロイド(マグノフロリン、タカトニン、系統によりベルベリンなど)
【分布】日本(北海道〜九州・奄美大島)、朝鮮半島、中国大陸、ロシア沿海州ほか