公益社団法人東京生薬協会公益社団法人東京生薬協会

季節の花(東京都薬用植物園)

トウテイラン

(ゴマノハグサ科 新体系ではオオバコ科)

絶滅危惧II類(VU)

 

撮影日 2023-08-26

植物のある場所 ロックガーデン

日本特産の多年草で、近畿から山陰の日本海側海岸に自生します。漢字では「洞庭藍」で、花の色を中国洞庭湖の水の藍色になぞらえた名とされます。
葉や茎には銀白色の毛が密生して全体が白っぽく見え、深い青紫色の花穂との対比を際立たせています。
春に身近に咲く帰化植物のオオイヌノフグリとは同属(クワガタソウ属 Veronica)で、一見した印象はまったく異なるものの、個々の花をみれば、4裂した花冠や2本のおしべなど、同様のつくりであることが分かります。
もともとの分布域が限られることに加え、海岸部の工事・開発や、園芸目的での採取などにより個体数を減らし、環境省の絶滅危惧植物にリストされています。
【分布】京都府・兵庫県・鳥取県の海岸部

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