公益社団法人東京生薬協会公益社団法人東京生薬協会

季節の花(東京都薬用植物園)

サンシュユ

(ミズキ科)

 

撮影日 2023-02-18

植物のある場所 有用樹木区ほか

1月末から花芽の苞がほぐれ、隙間から黄色いツボミが覗いていたサンシュユは、いよいよ開花が始まりました。このあと小花柄が伸びて、花序の房は2-3cmの毬状に広がり、いっそう賑やかになります。
黄金色の開花に、植物学者の牧野富太郎博士は「ハルコガネバナ」の名を与えました。
わが国へは享保年間(1720年頃)にもたらされ、小石川御薬園に初めて植えられたとされ、以来、庭園樹や公園樹、ときには街路樹としても親しまれています。
薬用部分は果実(子房周囲の花托筒に由来するため、正確には「偽果」)で、秋、赤く熟した頃に収穫して調製します。
【別名】ハルコガネバナ、アキサンゴ
【生薬名】サンシュユ(山茱萸)
【薬用部分】偽果の果肉
【用途】漢方処方用薬:強壮・収斂(八味地黄丸)
【成分】イリドイド配糖体(ロガニンなど)、有機酸、テルペン類など
【原産地】朝鮮半島、中国

新常用和漢薬集「サンシュユ」

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