公益社団法人東京生薬協会公益社団法人東京生薬協会

季節の花(東京都薬用植物園)

セツブンソウ

(キンポウゲ科)

有毒植物準絶滅危惧(NT)

 

撮影日 2023-02-06

植物のある場所 ロックガーデン、林地

日本特産で、関東以西に分布します。山地の木陰などに生育し、とくに石灰岩質の土を好む多年草です。
開花時の草丈は5cmほど、いっぱいに開いた花径が2cmほどの小型の植物です。通常5枚の、白い花弁状に見えるものは萼片で、真の花弁はその内側に並ぶ、小さな黄色の蜜腺(蜜槽)に変化しています。よく見るとY字状に二股となり、先端に2個の蜜槽をつけています。
2023年は1月末から地上に姿を見せ始め、節分を過ぎてようやく数が出揃い、見頃になりました。昨年まで、臨時休園でご覧頂けませんでしたが、今年は開園しておりますので、ぜひ観察してみてください。
かわいらしい花に似つかず(?)、同じキンポウゲ科のトリカブトと共通する毒成分を含んでいます。
節分に合わせるように芽生え、開花したセツブンソウは、3-4月には早くも結実、種子散布し、5月には地上部が枯れ、来春までの長い休眠期間に入る生活型をもっており、代表的な早春植物(スプリング・エフェメラル)として知られます。
【有毒成分】アルカロイド(アコニチン)など
【分布】本州関東地方以西

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