公益社団法人東京生薬協会公益社団法人東京生薬協会

季節の花(東京都薬用植物園)

ヒロハノアマナ

(ユリ科)

絶滅危惧II類(VU)

 

撮影日 2022-03-12

植物のある場所 林地

草地や疎林下などの、早春に日照のある場所を好む多年草で、地下に鱗茎をもち、チューリップに近縁な植物です。
葉はアマナよりも幅広く、中央に明瞭な淡色の線が入ること、花の下の苞葉が通常3枚(アマナは2枚)であることで区別できます。
花は開閉運動を行う性質があって、晴れて暖かい昼間のみ開き、夕方~夜間、曇天・雨天の日は閉じています。
画像は朝9:30頃に撮影したもので、日差しが届いて気温が上がり、開き始めた様子です。おおむね昼過ぎにもっとも大きく開きます。同属のアマナ、また同じユリ科のカタクリの花も同様の性質をもちます。
ヒロハノアマナは分布域が限られることに加え、園芸用の採取、自生地の土地造成などにより減少し、絶滅危惧植物となっています。
【原産地】本州福島県以西、四国(香川県)

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