公益社団法人東京生薬協会公益社団法人東京生薬協会

季節の花(東京都薬用植物園)

マリアアザミ

(キク科)

 

撮影日 2021-05-31

植物のある場所 民間薬原料植物区

ヨーロッパからアフリカ原産の大型の越年草。日本に自生するノアザミ等とは別の属に分類されます。
葉には全面に白い斑紋があり、これを聖母マリアの母乳ととらえたことから学名(種小名)にはmarianum(マリアヌム)の語が命名され、日本名もマリアアザミと呼ばれます。
果実(痩果:いわゆるタネ)には肝機能を健全に保つ働きが知られ、ヨーロッパで古くから利用されてきました。
葉の縁や総苞片の先端が鋭いトゲ状となっていますので、観察の際はトゲにご注意ください。
【別名】オオアザミ、ミルクシスル
【薬用部分】果実
【用途】ヨーロッパでは古くから肝臓病の治療に利用
【成分】フラボノイド複合体(シリマリン)、苦味成分など
【原産地】南欧から北アフリカ

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