公益社団法人東京生薬協会公益社団法人東京生薬協会

季節の花(東京都薬用植物園)

カリガネソウ

(クマツヅラ科 新体系ではシソ科)

 

撮影日 2023-09-22

植物のある場所 ロックガーデン、林地

山地の林縁に生える多年草です。花の咲き始めは意外と早く、7月の大暑の頃から少しずつ咲きます。2023年は、9月も下旬になってようやく花数が増えてきました。
長く伸びた雄しべと雌しべ、左右に開く花の形から雁の飛翔を、あるいは「結び雁金紋」を連想して名づけられました。全草に、ゴマの匂いを強くしたような特異な匂いがあります。
カリガネソウは成長の速い強健な多年草ですが、生育地として工事や開発の入りやすい低い山が多いため、都市近郊の山を中心に個体数の減少が著しい問題があります。東京都の区部・北多摩ではEW(野生絶滅)、南多摩および西多摩ではCR(絶滅危惧IA類)とされるなど、現時点で20以上の都府県において絶滅危惧種(準絶滅危惧を含む)に指定されています。
DNAに基づく新分類では、シソ科に分類されます。
【別名】ホカケソウ(帆掛草)
【分布】北海道から九州

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