公益社団法人東京生薬協会公益社団法人東京生薬協会

季節の花(東京都薬用植物園)

スノードロップ

(ヒガンバナ科)

有毒植物

 

撮影日 2022-12-28

植物のある場所 ロックガーデン

年始は1月4日(水)より開園します
地中に鱗茎(いわゆる球根)をもつ多年草です。寒さ厳しい時期にうつむいて咲く白い花は、さながら雪の精を思わせ、英名スノードロップ(=雪の雫)の命名もぴったりといえます。耐寒性が強く、露地栽培でも容易に開花し、園芸植物として親しまれています。写真はエルウェシー種で、このほかニバリス種もよく栽培されています。
和名はマツユキソウ(待雪草)、オオマツユキソウ、オオユキノハナなどいくつかあります。このうちオオマツユキソウは、スノーフレーク(スズランズイセン)の和名としても使われるなど、若干の混乱がみられます。

スノードロップの仲間は、鱗茎などにガランタミン、リコリンなどのアルカロイドを含む有毒植物ですので、誤って食べれば下痢、嘔吐などの症状を示します。
これらの成分のうちガランタミンは、神経伝達に関する作用(アセチルコリンエステラーゼ阻害作用)に着目され、アルツハイマー型認知症や筋無力症を改善する薬として用いられますが、専門家(医師・薬剤師)の指導監督のもとで、慎重に使われるべき薬です。
【原産地】バルカン半島、小アジア

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