公益社団法人東京生薬協会公益社団法人東京生薬協会

季節の花(東京都薬用植物園)

ハラン

(ユリ科 新体系ではキジカクシ科)

 

撮影日 2024-03-05

植物のある場所 林地(西門付近)

温暖な地方の常緑樹林の林床に生育する、常緑多年草です。
「葉蘭」と書きますが、ラン科ではありません。伝統的にはユリ科、新しい分類ではキジカクシ科(クサスギカズラ科とも)に属します。つややかな濃緑色で大きな葉を、料理とりわけ和食の仕切りやあしらいに用いたり、観賞用に植栽したりするため、各地で身近に見ることができます。
別名でバラン(馬蘭)と称されることもあり、弁当箱に用いる緑色のビニール製の仕切りを「バラン」と呼ぶのも、ここに由来するようです。
葉は身近に見るハランですが、花が咲くことはあまり知られていないようです。冬から春に、赤紫色〜紫褐色の風変わりな花を、地表すれすれに咲かせます。花被片は質が厚く、ふつう8個で、基部は合着して壺状になっています。

当園では林地、西門付近に植栽しています。なお3月中旬まで園内工事のため、工事車両が通行しますので、観察の際はご注意ください。

【分布】九州南部。おそらく中国大陸にも分布。

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