新常用和漢薬集
名称 |
レンニク
(蓮肉)
第十七改正日本薬局方 収載
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英名 | Nelumbo Seed | 生薬ラテン名 | NELUMBIS SEMEN |
![]() 生薬名:レンニク |
![]() 植物名:ハス |
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基原 | ハスNelumbo nucifera Gaertner(Nymphaeaceae スイレン科)の通例、内果皮の付いた種子でときに胚を除いたものである。 | ||
調製 | 果皮をとり除き、種子のみを蒸してから陰干しにする。 | ||
産地 | 中国(湖南、湖北、福建、江蘇、浙江、江西)、台湾 | ||
性状 |
卵形体~楕円体で、一端には乳頭状の突起があり、その周辺はへこんでいる。長さ 1.0 ~ 1.7 cm、幅 0.5 ~ 1.2 cm、外面は淡赤褐色~淡黄褐色を呈し、突起部は暗赤褐色を呈する。 内果皮は艶がなく、剥離しにくい。内部は黄白色の胚乳からなり、中央部にある胚は緑色である。 ほとんどにおいがなく、味は僅かに甘く、やや油様で、胚は極めて苦い。 |
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成分 |
アルカロイド:neferineなど その他:炭水化物、タンパク質 |
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選品 | 小楕円形で、充実している物が良い。 | ||
適応 | 滋養強壮・健胃・利尿作用がある。 | ||
漢方 処方例 |
清心蓮子飲(せいしんれんしいん) 啓脾湯(けいひとう)・参苓白朮散(じんれいびゃくじゅつさん) |
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貯法 | 密閉容器 | ||
備考 |
神農本草経の上品に藕実(ぐうじつ)として記載されている。 本草綱目では、蓮藕(れんぐう)として記載し、その根を藕、その実は蓮、その茎、葉は荷と薬用部位の名称が記されている。 |
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情報更新日 2019/03/16 |