新常用和漢薬集
名称 |
ウイキョウ
(茴香)
第十七改正日本薬局方 収載
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英名 | Fennel | 生薬ラテン名 | FOENICULI FRUCTUS |
![]() 生薬名:ウイキョウ |
![]() 植物名:ウイキョウ |
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基原 | ウイキョウ Foeniculum vulgare Miller (Umbelliferae セリ科)の果実 | ||
調製 | 9月ごろ、果実が黄色く熟す少し前に果軸ごと採集し、日干しにしてから乾燥後、果実を集める。 | ||
産地 | 中国(内蒙古、山西など)、日本(長野、鳥取など) | ||
性状 |
双懸果で長円柱形を呈し、長さ 3.5 ~ 8 mm、幅 1 ~ 2.5 mm である。外面は灰黄緑色~灰黄色で、互いに密接する2個の分果の各々には5本の隆起線がある。双懸果はしばしば長さ 2 ~ 10 mm の果柄を付ける。 特異なにおい及び味がある。 |
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成分 |
精油:anethole、estragole、d-limonene、l-limonene、dl-limonene 、d-fenchone、α-pinene、 β-pinene、camphor、γ-terpinene、p-cymene、 その他:anisaldehyde |
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選品 | 肥大していて、粒がそろい、黄緑色を帯び、芳香が強く、やや甘みがあるものが良い。 | ||
適応 |
芳香性健胃・駆風・去痰作用があり、製剤として、用いられる。 漢方処方用薬:理気作用があり、腹部の膨満感や痛みを改善し、健胃を期待する薬方に配合される。 |
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漢方 処方例 |
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貯法 | 密閉容器 | ||
情報更新日 2017/03/21 |