季節の花(東京都薬用植物園)
ハマナス
(バラ科)
撮影日 2026-07-14 見頃!
植物のある場所 染料香料植物区
今春4・5月に満開を迎えた花々が、夏を迎え結実し、赤く熟しました。
一見、プチトマトのようなサイズと色艶をしていますが、大きな違いは、萼片(ヘタ)が果柄と反対側(先端側)にあることです。
この赤い部分は、子房を包む「花床筒」に由来します。子房以外の部分を含む果実であることから、正確には偽果(ぎか)ということになります。偽果の内部には、種子のような硬い真の果実がギッシリと詰まっています。
花床筒の壁はやや肉厚で、完熟したものを食せば若干の甘味があり、ナシの味に例えられることもあります。
そこで、当初ハマナシ(浜梨)と呼ばれたものが、東北地方の発音で転訛して「ハマナス」へ変化した…という説が、牧野富太郎氏の見解として広く知られます。実際、図鑑類や国語辞典の中には「ハマナシ」を名称として載せているものもあります。
一方で、ナスにも、トマトそっくりの赤く丸形の品種があることから、そもそもハマナス(浜茄子)であったとする説も、支持を得ているようです。
【分布】北日本の海岸(北海道から、太平洋側は茨城県、日本海側は島根県まで)

