新常用和漢薬集
名称 |
クジン
(苦参)
第十八改正日本薬局方 収載
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英名 | Sophora Root | 生薬ラテン名 | SOPHORAE RADIX |
生薬名:クジン |
植物名:クララ |
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基原 | クララ Sophora flavescens Aiton (Leguminosae マメ科)の根で,しばしば周皮を除いたもの | ||
調製 |
花期~結果期(7~9月)に採根し水洗いして天日日干し,側根を切除してその周皮を削り去る.皮付きのもの,輪切りにしたものもある. [産地] 日本(長野,富山,徳島県),中国,韓国 |
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産地 | 日本(長野,富山,徳島県),中国,韓国 | ||
性状 |
円柱形を呈し,長さ5 ~ 20 cm,径2 ~ 3 cm,外面は暗褐色~黄褐色で,著しい縦じわがあり,また横長の皮目を認める.周皮を除いたものは黄白色で,表面は多少繊維性である.横切面をルーペ視するとき,切面は淡黄褐色で,皮部の厚さ0.1 ~ 0.2 cm,形成層付近はやや暗色を帯び,木部との間に隙間を生ずるものがある. 僅かににおいがあり,味は極めて苦く,残留性である. |
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成分 |
アルカロイド:matrin, oxymatrine(日局18確認), sophocarpidine(日局18確認), sophoranol, anagytine フラボノイド:xanthohumol, kararinone, kararidin, kararidinol, kararinol |
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選品 | 苦味の強いものが良い. | ||
適応 | 苦味健胃,利胆,消炎,止瀉作用があり,消化不良,炎症性下痢を改善する薬方に配合される. | ||
漢方 処方例 |
三物黄芩湯(さんもつおうごんとう),消風散(しょうふうさん)構成生薬のうち,苦参・地黄の組み合わせにより,熱感の強い皮膚病に用いられる. |
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貯法 | 密閉容器 | ||
備考 |
家庭薬:駆虫剤として用いられる 外用薬:湿疹,寄生性皮膚疾患の炎症,かゆみに外用される |
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情報更新日 2022/05/14 |