公益社団法人東京生薬協会公益社団法人東京生薬協会

新常用和漢薬集

名称
ヨクイニン (薏苡仁)
第十七改正日本薬局方 収載
英名 Coix Seed 生薬ラテン名 COICIS SEMEN
ヨクイニン
生薬名:ヨクイニン
ハトムギ
植物名:ハトムギ
基原 ハトムギCoix lacryma-jobi Linné. var. mayuen Stapf (Gramineae イネ科)の種皮を除いた種子。
調製 9月下旬~11月上旬に果実の成熟したころに刈り取り、2~3日乾燥し脱穀して製する。
産地 中国、タイ、ベトナム、日本(青森、福島、広島、岡山、富山)など
性状 卵形~広卵形を呈し、長さ約6 mm、幅約5 mm、両端はややくぼみ、背面は丸く膨れ、腹面の中央には縦に深い溝がある。背面はほぼ白色、粉質で、腹面の溝に褐色膜質の果皮及び種皮が付いている。
横切面をルーペ視するとき、腹面のくぼみには淡黄色の胚盤がある。質は堅い。弱いにおいがあり、味は僅かに甘く、歯間に粘着する。
成分 デンプン( 50 ~ 79 %)、たん白質( 16 ~19 %)、脂肪油( 7 %)、多糖類など
選品 重く肥大で内部は白く、噛むと歯間に粘着するものが良い。
適応 漢方処方用薬:消炎・利尿・鎮痛・滋養強壮作用があり、むくみ,関節や筋肉の痛みを改善する薬方に配合される。
民間薬:いぼ・皮膚のあれに用いる。
漢方
処方例

薏苡仁湯(よくいにんとう)、麻杏薏甘湯(まきょうよくかんとう)
構成生薬のうち、薏苡仁、麻黄の組み合わせで、慢性化した関節痛、関節の腫れに用いる。

薏苡附子敗醤散(よくいぶしはいしょうさん)
構成生薬のうち、薏苡仁、附子の組み合わせで、冷えによる腹痛に用いられる。

貯法 密閉容器
備考 類似基原植物にジュズダマCoix lacryma-jobi var. susutama Honda、オニジュズダマC. lacryma-jobi var. maximaがある。
なお、脱穀していないものはハトムギと称して健康食品用などに市販される(日本薬局方外生薬規格2015に収載される)。

情報更新日 2020/05/14

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