新常用和漢薬集
名称 |
サフラン
(蕃紅花 別字:西紅花)
第十七改正日本薬局方 収載
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英名 | Saffron | 生薬ラテン名 | CROCUS |
![]() 生薬名:サフラン |
![]() 植物名:サフラン |
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基原 | サフラン Crocus sativus Linné(Iridaceae アヤメ科)の柱頭。 | ||
調製 | 開花時に柱頭を採取し、乾燥する。 | ||
産地 | 日本(大分、熊本、鳥取、佐賀)、イラン、スペイン、フランス、イタリアなど | ||
性状 | 細いひも状で、暗黄赤色~赤褐色を呈し、長さ1.5~3.5cm、3分枝するかまたは分離し、分枝する一端は広がり、他方は次第に細まる。 強い特異なにおいがあり、味は苦く、唾だ液を黄色に染める。 | ||
成分 |
カルチノイド系黄色色素:crocin 苦味配糖体:picrocrocin 芳香精油成分:safranal |
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選品 | 色鮮やかにして、黄色部の少ないものが良品である。 | ||
適応 | ヨーロッパでは健胃・鎮静・通経薬。中国では生理を誘発し、生理痛や慢性の子宮の出血を軽減し、消化不良や腹痛に用いられる。日本の民間では生理痛・生理不順に単味で使用される。 | ||
漢方 処方例 |
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貯法 | 遮光して密閉容器 | ||
備考 |
生薬製剤としては、他の婦人薬と共に配合される。 サフランの漢字は「蕃紅花」、「西紅花」を用いる。 |
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情報更新日 2017/03/01 |