公益社団法人東京生薬協会公益社団法人東京生薬協会

新常用和漢薬集

名称
ゴオウ (牛黄)
第十八改正日本薬局方 収載
英名 Oriental Bezoar 生薬ラテン名 BEZOAR BOVIS
ゴオウ
生薬名:ゴオウ

ウシ
基原 ウシ Bos taurus Linné var. domesticus Gmelin (Bovidae ウシ科)の胆のう中に生じた結石
定量するとき,ビリルビン10.0%以上を含む.
調製 屠殺し,胆のう,胆管中より採取し,乾燥する.
産地 オーストラリア,南米,インド,欧州
性状 球形又は塊状を呈し,径1 ~ 4 cm,外面は黄褐色 ~ 赤褐色で,質は軽くもろく砕きやすく,破砕面には黄褐色 ~ 赤褐色の輪層紋があり,また,しばしば輪層中に白色の粒状物又は薄層を混じえる.
弱いにおいがあり,味は初め僅かに苦く,後にやや甘い.
成分 胆汁酸:cholic acid(日局18確認), deoxycholic acid(日局18確認)
その他:cholesterin, bilirubin(日局18定量) など
選品 光沢のあるものが良い.小片を掌にのせ,だ液で擦ると色素が容易に広がる品が良い.
外面が黒褐色で硬くひび割れし,内面も黒褐色のもの,色は良いが外面に光沢がなく輪層を形成していないものは不良品である.
適応 鎮静,鎮痙(高熱による痙攣・意識障害,癲癇(てんかん),発狂,チック症状),解熱,解毒 (歯槽膿漏,頸部リンパ腫,口内炎,癰疽(ようそ),疔毒(ちょうどく)),利胆,強心などに用いられる.
漢方
処方例

牛黄清心丸,六神丸

貯法 密閉容器

情報更新日 2022/05/16

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