新常用和漢薬集
名称 |
コウジン
(紅参)
第十七改正日本薬局方 収載
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英名 | Red Ginseng | 生薬ラテン名 | GINSENG RADIX RUBRA |
![]() 生薬名:コウジン |
![]() 植物名:オタネニンジン |
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基原 | オタネニンジンPanax ginseng C.A. Meyer(=P. schinseng Nees)(Araliaceae ウコギ科)の根を蒸したもの。 | ||
調製 | 4~6年目のオタネニンジンの根を、9~10月頃に掘り出して収穫する。土砂を除き、ひげ根を去った後、高温の蒸気で2~3時間程度蒸した後、乾燥したもの。 | ||
産地 | 中国(吉林・遼寧省ほか)、日本(長野・福島県)、韓国。 | ||
性状 |
細長い円柱形~紡すい形でしばしばなかほどから2~5本の側根を分枝し、長さ5~25 cm、主根は径0.5~3 cm、外面はおおむね淡黄褐色~赤褐色を呈し、半透明で縦じわがある。根頭部はややくびれて短い根茎を付けることがある。折面は平らで、質は角質様で堅い。 特異なにおいがあり、味は初めわずかに甘く、後にやや苦い。 |
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成分 |
サポニン類:ginsenoside Rb1、Rb2、Rc、Rdなど (protopanaxadiol類)、 ginsenoside Rg1、Rg2、Re、Rfなど (protopanaxatriol類) アセチレン誘導体:panaxynolなど |
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選品 | 換算した生薬の乾燥物に対し,ギンセノシドRg1 0.10%以上及びギンセノシドRb1 0.20%以上を含み、太く充実し重質で、内部が一様に赤褐色で味は甘く、わずかに苦いものがよい。 | ||
適応 | 生薬製剤:興奮強壮薬として代謝機能減衰、食欲不振に効果がある。単独で使用されるときは粉末にした紅参末を利用。 | ||
漢方 処方例 |
主に後世派の処方中に配合されることがある。 | ||
貯法 | 密閉容器 | ||
備考 |
日本薬局方では、「ニンジン」とは調製方法が異なるため別品目として扱われている。 ちなみに、軽く湯通しして調製した湯通し人参は市場では御種人参(おたねにんじん)とも称される。 |
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情報更新日 2017/03/13 |