新常用和漢薬集
名称 |
コウカ
(紅花)
第十七改正日本薬局方 収載
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別名 | ベニバナ | ||
英名 | Safflower | 生薬ラテン名 | CARTHAMI FLOS |
![]() 生薬名:コウカ、ベニバナ |
![]() 植物名:ベニバナ |
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基原 | ベニバナ Carthamus tinctorius Linné(Compositae キク科)の管状花をそのまま又は黄色色素の大部分を除いたもので,ときに圧搾して板状としたもの | ||
調製 |
開花期に管状花を採集し、そのまま乾燥する。 また、水洗して黄色色素を大部分を除いたもので、ときに圧搾して板状とし乾燥する(板紅花)。 |
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産地 | 日本(山形県)、中国 (四川、河南、安徽、雲南、浙江、江蘇など)で栽培 | ||
性状 |
赤色~赤褐色の花冠、黄色の花柱及び雄ずいからなり、まれに未熟の子房を混有することがある。全長は約1 cm、花冠は筒状で5裂し、雄ずいは5本で、長い雌ずいを囲んでいる。花粉はほぼ球形で、径約 50 μm、 黄色で表面に細かい突起がある。板状にしたものは厚さ約 0.5 cm、多数の管状花の集合である。 特異なにおいがあり、味は僅かに苦い。 |
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成分 |
紅色色素(水に不溶): carthamin (0.3 ~ 0.6% ) 黄色色素(水に可溶): safloryellow (20 ~ 30%) |
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選品 | 色が鮮やかで香のよいものが良品である。 | ||
適応 | 漢方処方用薬:血液循環を良くし、痛みを和らげる。 | ||
漢方 処方例 |
紅藍花酒(こうらんかしゅ) |
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貯法 | 密閉容器 | ||
備考 |
食品や化粧品(口紅)の着色料・原料としても用いられている。 基原植物の種子油はサフラワー油 (リノール酸 70% を含む) と称し、繁用されている。 |
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情報更新日 2019/03/16 |