新常用和漢薬集
名称 |
ゲンノショウコ
(現の証拠)
第十七改正日本薬局方 収載
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英名 | Geranium Herb | 生薬ラテン名 | GERANII HERBA |
![]() 生薬名:ゲンノショウコ |
![]() 植物名:ゲンノショウコ |
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基原 | ゲンノショウコGeranium thunbergii Siebold et Zuccarini (Geraniaceae フウロソウ科)の地上部である。 | ||
調製 | 野生又は栽培の花期直前の地上部を採取し、葉が落ちないように陽乾する。 | ||
産地 | 日本(徳島、富山、滋賀県など)、韓国、中国 | ||
性状 |
茎及びこれに対生した葉からなり、茎は細長く緑褐色、葉は掌状に3 - 5裂し、長さ2 - 4 cm、灰黄緑色~灰褐色を呈する。裂片は長楕円形~倒卵形で、その上部の辺縁に鈍きょ歯があり、葉柄は長い。茎、葉共に軟毛がある。 本品はわずかににおいがあり、味は渋い。 |
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成分 |
フラボノイド:quercetin、kaemferitrin その他:タンニン(葉約20 %、全草約5 %) 、geraniinなど |
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選品 | 緑色の葉が多く付き、根を含まず、開花した花が少ないものが良い。 | ||
適応 | 1. 止潟・整腸 2. 便秘 | ||
漢方 処方例 |
漢方処方としては使用しない。 | ||
貯法 | 密閉容器 | ||
備考 |
漢字では「現証拠」、「現の証拠」で、服用すると確かに効き目が現れることから付けられた名称。 民間薬として使用される。 |
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情報更新日 2017/03/01 |