新常用和漢薬集
名称 |
クコシ
(枸杞子)
第十七改正日本薬局方 収載
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英名 | Lycium Fruit | 生薬ラテン名 | LYCII FRUCTUS |
![]() 生薬名:クコシ |
![]() 植物名:クコ |
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基原 | クコLycium chinense Miller又はLycium barbarum Linné (Solanaceae ナス科)の果実である。 | ||
調製 | 紅熟した果実を収穫し、速やかに乾燥する。 | ||
産地 | 中国で栽培。Lycium barbarum Linné は主に甘粛省、寧夏回族・内蒙古・新疆ウイグル自治区など、L. chinense Miller は主に河北・山西省など。 | ||
性状 |
先のとがった紡錘形を呈し、長さ6 ~ 20 mm、径3 ~ 8 mm、果皮は赤色~暗赤色を呈し、表面に粗いしわがある。横切面をルーペ視するとき果実は2室に分かれ、内部に淡褐色~淡黄褐色で径約2 mmの扁平な腎臓形の多数の種子がある。 特異なにおいがあり、味は甘く、後わずかに苦い。 |
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成分 |
アミノ酸類:betaine カロチノイド類:zeaxanthin(果皮の紅色色素)、 physalien その他:β-sitosterol、linoleic acid 、vitamin B1,B2,C、 cinnamic acidなど |
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選品 | 完熟していて、黄色く赤みがかったもので、黒く変色していないものが良い。 | ||
適応 | 民間薬:滋養強壮作用があり、料理やクコ酒に用いられている。 | ||
漢方 処方例 |
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貯法 | 防湿保存 | ||
備考 | 中国市場ではLycium barbarum、日本および韓国ではLycium chinense由来のクコが多い。 | ||
情報更新日 2017/03/01 |